Story
突き抜けるような青空、周りに広がる透明で
美しい水面、じりじりと肌を焦がす太陽。
――夏の風景の中、1人の少女は、まるで
取り残されたようにこの世界へと迷い込んでいた。
少女の名は星崎愛央。
ぽつんと漂う学校では、記憶をなくした3人の
少女たちが暮らしていた。
お互いに分かるのは名前だけ。
愛央は戸惑いながらも元の世界に戻る手がかりを
探すため、彼女たちとの奇妙な共同生活を
することに。
そんなある日、学校と辺り一面に広がる水しか
なかった世界に、突然新たな景色へ続く道が
現れる。
意を決して足を踏み入れる愛央たち。
道の先にあったのは、どこか見覚えのあるものが
不規則に存在する不思議な場所。戸惑いながらも
その全貌を確かめるため、歩みを進めたとき――
そこには見たこともないモンスターの姿があった。
窮地に陥ったとき、少女たちは不思議な力を
手に入れる。
夏を閉じ込めたような世界、記憶を失くした少女たち。
謎が解けるとき、少女たちは何を手にするのだろう。